東日本大震災をきっかけに、仮設住宅で暮らす人々の拠り所となる神棚のデザイン依頼を受け、
デザインをしました。
神棚文化は、江戸時代に伊勢神宮の参詣が流行した際、伊勢まで行けない人たちが
伊勢神宮のお札を家に祀ることで神様が家に宿るという考えから誕生しました。
そして神棚は進化をし、現在の神棚は、伊勢神宮を模した社の中にお札を祀る形となりました。
デザインで大切にしたことは、神棚の思想は変えないということでした。
従来の神棚の形である伊勢神宮の社の模型化された神棚ではなく、
親しみの持てるカタチとして伊勢神宮をアイコン化しました。
アイコン化した伊勢神宮は、伊勢神宮の図面を忠実にトレースをし、カタチにしました。
3D→2Dになった伊勢神宮にお札を祀ることにより、
伊勢神宮の社にお札を祀るという従来の神棚の思想は変えずに形だけ変えることが可能となり、
コンパクトでモダンな神棚のカタチを考えました。
かみだな『しろ』について
日本には昔から八百万の神として自然を崇めてきました。
純白の光の中から木の伊勢神宮の社が浮かび上がるというコンセプトのもと、デザインをしました。
<制作・販売>もこのこ
2014年 日本インテリアデザイナー協会(JID)賞
2016年 OMOTENASHI Selection 2016
2017年 経済産業省GOOD DESIGN AWARD 2017